インカムゲインとキャピタルゲインの両取りする方法~高配当投資を別の切り口から~
高配当投資と聞いてまず浮かぶ企業はどこでしょうか。
KDDI、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、JT、武田薬品工業など
ではないでしょうか。
これらの株は、配当率が5%以上のものも含まれています。
100万円を投資していたら年間で5万円の配当を得ることが
できるエリート高配当企業です。
しかし、私のような少額しか元本のない個人投資家は、
毎月2万円投資できたとして、年間24万円、配当率が5%の株を
買っても1万2000円の配当金にしかなりません。
できることならもう少し早いペースで資産形成を行いたいと思ってしまいます。
そこで、今回紹介するのは優良な成長企業に投資をして、
株価の値上がり益と配当の両方を得る方法です。
高配当投資で陥りがちな罠
高配当投資というのは文字通り、配当利回りの高い企業の株を
買って配当金をもらうことを目的としています。
多くの人が、yahooの利回り率ランキングを上から追っていって、
リスクの高そうな株をはじいて、業績がまあまあ良さそうな、
利回りの高い株を買って、資産を築いていきます。
これはこれでいいのですが、そもそも高配当を出せる企業というのは、
ある程度成熟していて、設備投資や広報活動に利益を回して
企業そのものを成長させるよりも、利益は配当に回して
株主に還元したほうがよいと考えています。
ですので、その後の大きな成長は見込めないため、
株価自体はそれほど大きく上がっていきません。
すでに多くの資産を持っている人にとってはリスクが低く
かなりよい投資になるのですが前述のとおり資産の少ない人は
大きな利益は見込めないのです。
そうではなく、配当ももらうのだけど、
合わせて値上がり益を狙いたいそんな人に具体的な方法をお伝えします。
インカムゲインとキャピタルゲインの両取りする具体的な方法
方法はいたって簡単です。以下の条件の株に投資することです。
これらの条件を満たす株を買って長期保有することで、
値上がり益と配当を狙っていきます。
そもそも、株価というのは長期的に見れば
企業の業績と連動します。
短期的には地合いや人気やその他いろんな要素を総合して
上下に動くのですが長期で見ると企業が成長しているのか
どうかというのは非常に重要なポイントになります。
今回このような条件を挙げた理由を説明していきます。
時価総額:1兆円以上
株価があまりに上下するものを買ってしまうと
握力の弱い投資家はすぐに売ってしまいます。
ですので時価総額が大きくそこまで大きな上下をしない株を選びます。
配当利回り:1.0% ※1.5%以上だとなお良い
基本的に配当利回りにはこだわりません。
「配当をすこしでも出しているか」という点を見てください。
つぎの条件ともかかわってくるのですが、配当利回りは
株価が上昇すると当然ながら下がります。
ですので、成長している企業はおのずと配当利回りは下がってしまうのです。
チャート:月足が上昇トレンドを描いている
今回の企業の選定にあたって重要な要素です。
長きにわたって株価が上昇している企業は
その後も上昇する可能性が高いです。
チャートがきれいに上がっているということは
業績も成長していると判断してまず大丈夫です。
株価が上がることによって、配当利回りは低くなりますが、
企業が成長すると増配する確率も上がるので、
「高配当だけどあまり成長していない株」より、
「低配当だけど年々成長している株」を買った方が
後に大きな利益を手にすることができます。
株価:1万円以上(必ずしもそうでなくてもよい)
必ずしもそうでなくてもよいですが、株価が高いもの(値嵩株)の
方が他の個人投資家がむやみやたらに売ったり、買ったりできないので
株価が安定しやすいです。いろんな個人投資家が入ってしまうと
しこり玉もできやすく、機関投資家もそれをみて株価を動かしたりするので
安定して株価が動くものの方がよいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
別に、高配当投資を否定しているわけではありません。
私も実際高配当の株を買って配当金を得ようとポートフォリオを組んでいます。
ですが、資産のすべてを高配当な株に回してしまうと
キャピタルゲインにはあまり期待できず、資産の形成が
うまくすすまない可能性があります。
高配当な企業で資産を守りつつ、成長株にも投資をして
値上がり益と増配を狙っていくと資産形成がスムーズに
進むのではないかと考えています。